こんばんは。さけのこです。
9月9日に配信が開始されましたね。
界隈で騒ぎを巻き起こした「ミッドサマー」が……!
私もさっき初めて見ました。凄まじい作品でした。
胸焼けしそう( ´ᾥ` )
このままじゃ眠れなさそうだから、ちょっと感想でも書いて消化しておこうと思った次第です。
以下感想。ネタバレを含みます。
特筆点は2つ。
1つ目が演出の気持ち悪さ。
これが凄まじ過ぎる。冒頭少ししての
「ダニーのサイレンのような慟哭」も
「薄暗い世界観とボソボソ喋る登場人物たち」も
「天地逆転のドライブシーン」も
全部気持ち悪い……!!
見ていて今から何か悪いことが起きるんだろうな、という気持ちを植え付けまくる演出の数々……。(そしてその予想を上回る惨劇)
またそのシーンを経て、辿り着くのが、常に昼間の牧歌的な村というのがまたニクい演出だなぁ思いました。( ´ᾥ` )
そして2つ目が、うまく言葉にできませんが、「家族や共同体への嫌悪感」みたいなものでしょうか。
ダニーも冒頭に家族を亡くし、悲しみに暮れ、恋人であるクリスチャンを頼るも、彼も親身にならず、誰も彼女の気持ちを分かろうとしないし寄り添ってもくれない。唯一寄り添ってきたのは、ボルガ出身のペレだけでした。
ボルガというコミューンでは、「外部の血を入れるとき」や「誰かを失ったとき」など全員で必要以上に感情を共有しているさまが見て取れます。
「誰しも自分に寄り添ってくれるところに身を寄せたいけれど、それって本当に素敵なことなのか?」というようなメッセージを感じてしまいました。「何もかも分かり合える関係性って不気味だよね。素敵って言われるけどさ!」みたいな。
だからこそ最後のダニーの表情は「分かってくれない共同体を捨てて、楽園へ身をゆだねることができた」狂気に満ちながらも満足そうな笑顔に見えるのかもしれません。
そう考えると、クリスチャンの身勝手な行動の数々(気持ちはないのにダラダラと付き合ったり、友人が決めてた論文と丸カブりのテーマで論文を書こうとしたり)は、そういう「他人の気持ちをわからない人間の行動」なのかな、とも思えました。
というか、ダニーも冒頭彼氏のことを相談する友達もいましたし、「恋人」という関係性に執着するあまり、異常な関係性のコミューンに安らぎを感じるようになったのかな……?「繋り」に執着する人間の恐ろしさみたいな……?🤔
ともあれ、本当にしんどい映画でした。( ´ᾥ` )
なんかほんわかした映像でも見て心を落ち着かせて寝たいと思います。
というか、9月9日に90年に1度の奇祭映画を配信開始する各配信サイトも味な真似をするものですな……( ´ᾥ` )
またね。