宮崎はちわれネコ日誌

宮崎市うろちょろ日記

【ガリレオ】容疑者Xの献身感想日記🔴🟢🔵🟡

どうもさけのこです。

推理小説っていいですよね……!

最近はなかなか読めていないですが、学生時代の趣味は読書だった事もあり、この度このニュースは大変嬉しく思いました……。


f:id:sakenoko0731:20220124221242j:image

東野圭吾著「ガリレオシリーズ」から「沈黙のパレード」の映画制作決定……!!!

公開は今年2022年……!しかも柴咲コウ出るとなると楽しみが止まりません……!

慌ててマッハで読みましたが、さすが東野圭吾さん。トリックに対する論理的なアプローチと人間の感情表現が巧みです。🐸

 

しかし新作続編映画となると、今までの作品をおさらいしたくなるのがオタクの性。

今回は東野圭吾作品でもトップクラスに好きな「容疑者Xの献身」の良さを書き連ねていきたいと思います。

ネタバレを多分に含みますが、お許しください。

そして願わくば、この日記を読んで、映画を見て、なんならもっかい小説も読んでくれ……!!

 

以下ネタバレ。もとい容疑者Xの献身の好きな所3選……!!

 

1.数学教師・石神を演じる堤真一の演技

堤真一といえばコメディからヤクザの若頭役までこなすキリッとした男前……

その堤真一が演じるのは作中の主人公の一人、高校数学教師の「石神」。

この石神、原作では「丸顔で髪が薄く、老け顔」と描かれています。

更に人付き合いが苦手で、数学教師……。

いやいや、堤真一がその役は無理だって!と思っていたのですが、登場してすぐ堤さんの石神に惹き込まれてしまいました。

更に作中で湯川と自分の風体を比べるシーンもありますが、そこもまた良い……。

あ〜哀愁よ……!!

 

2.覚悟に裏打ちされたトリック

石神は自ら命を絶とうとした時に、引っ越しの挨拶に来た花岡母娘の健やかな雰囲気に命を救われます。

閉塞的で、死に向かっていくだけの日常に疲れ、首を括ろうとした石神にとって、毎日のちいさな幸せを見つけ共有しているような母娘の声というのは、自分の世界までも彩るようなものだったのでしょう。

死ぬ理由も生きようと思う理由もそんなものでいいんだと思います。

そしてその母娘を守るために石神が犯した犯罪は、凄まじいものでした。

警察の動きを読み、少し考えなければ気付けないヒントを道中に散りばめ、答えに導く。

根本的に解法を間違えている、と気付かない限りは決して真実に届かないトリック。

数学教師らしいトリックっていいですよね……!!

 

3.四色定理のもう一つの意味

石神は学生時代から四色定理の証明に取り憑かれています。

曰く「今の証明は美しくない。」と。

四色定理とは、「平面に多角形を隣り合うように並べた上で、4色に塗り分けると、いずれの色も隣り合わせになることはない。」という定理です。

私はこの考えが、石神の信条を現していると思っています。

人間は社会的動物です。人と繋がることで生きていくことができます。しかし、石神の世界では、隣り合うことはあっても、同じ色になることは決してないのです。

石神はその孤独の世界こそ美しいと感じ、隣り合う色(花岡母娘の幸せ)を守るために奮闘します。

そして、彼は留置所で過ごす夜、壁や天井のヒビやキズから面が浮き上がり、4色に塗り分けられていきます。

その時の石神は恍惚とした表情を浮かべていました。

人と人とは交わらないが、それこそがこの美しい定理を示すのだと。

しかし翌日、花岡の自供で石神の完全な世界は崩れてしまいます。

自分の献身によって築かれたはずの完璧な世界が崩れ去ってしまった。最後の慟哭にはその悲哀も含まれているのだと思います。

自分が孤独であれば完成で美しいはずだった世界も、実は人との繋がりによって意味を成していたのです。

しかもまた、四色って「石神」「湯川」「花岡母」「花岡娘」を表してたのかなと夢想するとまたグッとくるものもありますよね。

 

 

ハー。うろ覚えで書き連ねてしまいました。

だってトレンドに容疑者Xの献身が入ってたから……。

また早いうちに絶対見よ……。
f:id:sakenoko0731:20210812123620j:image

またね。