宮崎はちわれネコ日誌

宮崎市うろちょろ日記

藤本タツキ ルックバックについて【感想】

こんばんは。さけのこです。


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藤本タツキ先生の驚異の143ページ読切

「ルックバック」が公開されましたね。

https://shonenjumpplus.com/red/content/SHSA_JP02PLUS00020183_57

▲ジャンプ+ ルックバック 公開ページ

 

めちゃめちゃ良かった……。

ファイアパンチが話題になった時、第1話を読んで私は思わず顔をしかめました。

タブー的な表現や負の感情を煽る刺激的な表現が目について、「グロテスクな表現を有り難がる漫画なのかな」と思ったからです。

しかし読み進めると、今まで漫画であまり描かれなかった「やるせなさ」や「諦めても生きていく姿」が描かれていて、読後の疲労感と満足感は他の作品にないものがありました。

そして「チェンソーマン」。

ファイアパンチは満足したものの、読むのに体力を要したので、これは読まなくていいかなと思っていたのですが、友人から勧められ手に取りました。

めちゃめちゃ面白い。ファイアパンチはひたすら暗い印象でしたが、チェンソーマンは明るい。

タブーやグロテスクは相変わらず健在であるもののひたすら明るい。

元気いっぱい不謹慎な事をする主人公たちに思わず爆笑してしまいました。

そしてカメラワークがまた素敵。

ファイアパンチの時もそうでしたが、アクションの時のカメラワークが一流映画のそれなのです。

退屈させず、見せたいものを魅せる表現に心震わせられました。

 

そして今回の「ルックバック」。

めちゃめちゃ良い……。

藤本タツキ先生が「人間って愛や友情だけじゃなくて、負の感情で塗れながらも生きていくしかないよね。」とニコニコしながら話しかけてくるかのよう。

誰もが持つ卑怯さと卑屈さと嫉み。

顕示欲と支配欲。後悔と自己嫌悪。

批判を恐れたり無難な表現で乗り切ろうとする私にはとても表現できない話だなと思いました。

「綺麗とは言えないけれど、生きていくのに欠かせない感情」の描き方が上手すぎる……。

そして相変わらず素敵なカメラワーク。

どれだけ映画を見たらこんなの生み出せるのでしょう。

 

まだ未明の「チェンソーマン第2部」の掲載も楽しみです。

というか、しばらくゆっくりのんびりしてんのかなと思ったらこの超大容量の読切。

漫画の悪魔なのかな……?

最後にタツキ先生の妹さんのTwitterをご紹介して終わります。

またね。


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https://twitter.com/nagayama_koharu/status/1416858128683917312?s=19